【TEAMMATE-02】おぼろタオル 常務・森田壮さん(後編)
【TEAMMATE-02】おぼろタオル 常務 森田壮さん(後編)
こんにちは、サニーユー代表の佐藤佳奈です。
日頃よりサニーユーを支えてくださっている企業やメンバーを、私がインタビュー形式でご紹介するコーナー【TEAMMATE】。今回は、サニーユーのタオルを製造してくださっているおぼろタオル(株)の常務・森田壮さんにインタビューの【後編】です。
▶前編はこちら
※【前編】では、独特の肌触りが生まれるまでの歴史についてお伺いしています。
※取材日:2020年8月20日 |
森田 壮(モリタ ツヨシ)さん 〇おぼろタオル株式会社 常務 |
|おぼろタオル初、ボリューム系タオル「百年の極」
佐)この読者の方には初告白!サニーユーのタオルは、おぼろタオルさんの「百年の極」という商品とおんなじです。カラーリングは私のこだわりに、おぼろタオルさんが付き合ってくださり、新しい色を作ってくださいました。(ホワイトはもちろんタグ以外同じものです。)
私自身が「百年の極」を使ったとき、本当にびっくりしました。ボリュームがあるタオルって、だいたい少し硬くてゴワゴワしていて、なんとなく赤ちゃんには使いたいと思えなかったんですが、「百年の極」は軽くて柔らかいんですよね。赤ちゃんにもフィットする感じで。
森田)「おぼろタオル」はそれまで「独特な肌触り」と「薄くて軽くて乾きやすい」が特長だったんですが、お客様のニーズがお風呂習慣と共に変わっていって、「吸水力」や「ボリューム」が欲しいというリクエストに応えようと開発されたものです。昔は洗ったタオルで拭いて出てくるのが普通でしたが、今はシャワーを浴びてそのままタオル、なのでね。
▼サニーユーのタオルシリーズ
|守る伝統と新技術のかけあわせで、様々な認証や賞も。
森田)ボリュームのあるタオルを作ろうと思うと糸を太くするのが一般的で、でもそうすると吸水したあとずっしりと重くなり乾きも悪くなるし、肌あたりも悪くなってしまう。それは創業時から守り抜いてきた使い勝手の良さという理念に反してしまうってことでいろいろ試行錯誤をしたんです。おぼろタオルの伝統的な製法で細い糸を2本そろえてパイルを出す、という製法は取り入れていますが、糸をほぐす工程から後処理加工まで、数年かけて研究し「百年の極」が生まれたんですよ。
佐)さすが、一貫工場のおぼろタオルさんだからできることですよね!バスタオルにおいても真似されることのない独特な風合いが生まれたんですね。
私は特にマークとか気にしないで購入させていただいて、その「すごさ」というか「独特の心地よさ」を味わったんですが、気がついたら何やらたくさんマークや賞を取っているんですね!一部今知りました(笑)
森田)エコッテクスや日本アトピー協会推薦品の他にも実はあるんですよ~。
▼おぼろタオル「百年の極」が取得している認証や受賞
・エコテックス®スタンダード100クラスI
・日本アトピー協会推薦品
・おもてなしセレクション金賞受賞(2018年度)
・三重ブランド認定(おぼろタオル)
|これからのおぼろタオルについて
佐)これから森田壮さんの代になっていくと思うのですが、何か野望とかありますか?
森田)う~ん。もしタオルが必要じゃない時代とかが来たら別ですが(笑)、基本的にはいくら時代が変わってもきっと人間としての普遍的な欲求みたいなものがあると信じています。壁に当たったら、再度原点に戻ることが大事なんじゃないかなと思っています。創業者は「芸者さんのために」って作ったと思うんですが(笑)、そうやって身近にいる人のためにやりたいなと思っています。
佐)すっごくおぼろタオルさんらしいですね!
森田)あと、田舎なんで人口が減ったら、機械化とかやらないといけないけれど、無機質にならないようにしたいなと。「人の手でできている」っていうのを守りたいなと思いますね。それがファンを増やすことなのかなと思っています。ファンが増えたとしても、あくまでおぼろタオルはちょっと控えめな佇まいで、ご愛用いただく方々の人生にそっと寄り添っていけるような存在になりたいですね!
インタビュー後記 |
私自身知らなかった、おぼろタオルさんの創業時のお話などをお伺いできて、『おぼろタオル愛』が増しました。
2018年12月25日に、当時も普通の会社員だった私の話を、初対面にもかかわらずしっかり聞いてくださり、その場でおぼろタオルさんの生地を使わせていただけることを承諾してくださいました。まだサニーユーもない時で、ただ熱意だけを語っただけでしたが、怪しまずにお取引を進めてくださり、本当に感謝しています。まだまだ恩返しできていない状況ですが、あの日のことを後悔させないように、サニーユーも頑張ります!